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【法律】職務質問をされたときにとるべき行動5つ【警察】

みなさんは、職務質問をされたことがありますか。ただ街を歩いていただけなのに、警察官に呼び止められ、身分証の提示を求められたり、所持品検査を求められたり、警察署への同行を求められたりします。人と待ち合わせをしているのに、職務質問をされたせいで遅れてしまったり、そもそも職務質問なんて受けたくない、という人もいると思います。
そこで、職務質問をされたときにとるべき5つの対処法をお教えします。

そもそも職務質問とはなんなのでしょうか。職務質問は、警職法2条3項に規定があります。その条文によると、職務質問は任意の取り調べに分類され、強制的に受けさせられるものではありません。そのため本来であれば拒否することができるはずです。しかし実際には、拒否することで疑いが深まり、応援の警官を呼ばれたり、逃げられないよう囲まれたりすることもあります。


また、警察官の側も、逃げようとする者の肩に手をかけたり、車のキーを抜くなど、逃走を防止することは判例で認められています。(最決平成6年9月16日)そうなるととても逃げられるような状況ではなく、実質的に質問を受けることを強制されてしまいます。このような状況になったとき、どうすればよいのでしょうか。

その1、素直に応じる…任意の取り調べも拒否すると怪しまれる

まずは、素直に応じましょう。
例え任意の取り調べだとしても、拒否をし続けると怪しまれ、より長時間にわたり拘束される可能性があります。
急を要する場合でない限り、素直に応じることをお勧めします。

その2、所持品検査は拒否する。

職務質問に合わせて、所持品の検査が行われることもあります。職務質問と同様、所持品の検査も任意であるため、所持品の検査には応じないようにしましょう。

その3、状況を記録する…違法な職務質問を抑止する効果

職務質問の場においては、録音・録画等で記録を残しましょう。録音をする際に警官にそう告げることで、違法な行為の抑止効果が期待でき、後に裁判になった場合の証拠にもなります。録音を止めるよう言われても、「職質の状況を残すためです」などとはっきり告げ、拒否しましょう。

その4、警察には手を挙げない…公務執行妨害罪により逮捕の危険

いくら急いでいるからといって、警察官に手を挙げてはいけません。殴る蹴るなどの暴行はもちろん、胸倉をつかむ、腕を抑えるなどの行為も暴行とみなされ、公務執行妨害罪(刑法95条)の適用により、現行犯逮捕される可能性があります。

その5、弁護士を呼ぶ。

急いでいるときに職務質問を受け、どうしても受けたくないときには、弁護士を呼びましょう。警察官には、その場で弁護士に電話をかけることを止める権限はありません。なので、呼び止められて拒否をした段階で弁護士に電話をかけ、アドバイスを求めましょう。また、直接警察官と電話をしてもらい、解放するように交渉をしてもらうこともできます。警察官によっては、法律の知識が十分になく、任意であることを理解していない場合もあり、弁護士に相談することで解放してもらえるケースもあります。

まとめ 「大切なこと」

ここまで職務質問の対処法についてみてきましたが、あくまで素直に応じることが一番の対処法であることに変わりはありません。職務質問に応じた場合には、特に状況の録音をすること、警察官への暴行をしないことは重要です。忘れないようにしましょう。